ほらあなブログ

ちょっと気になることを調べたり考えたりした記録

意外と成分量に幅がある!?野菜ジュースの栄養成分表示

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困ったときの野菜ジュース頼み

栄養を摂るには本当は野菜を食べるのがいいんだろうなあと思いながらも、ついつい野菜ジュースで代用してしまいます。

せっかく飲むのならビタミンなどの栄養成分がしっかり含まれているといいなとついつい期待してしまいます。

そんなこともあり、何気なくパッケージの表示に目を向けてみました。

 

ビックリ!成分量には意外と幅があった

意外なことにも「ビタミンA:360~1400マイクログラム」といったように、成分量の数値に幅があることがわかりました。

マイクログラムという単位にはピンときませんが、360~1400という数字を見るとなんだかふり幅が大きいなあと感じます。

パッケージに「1日分の野菜が摂れる!」など説明文が書いてあるのをよく目にします。

もしかすると1日に必要な栄養量も元々幅が広いものなのだろうかと考えました。

有名メーカーの答え

そこで、野菜ジュースのメーカーとしてぱっと思いついたのがカゴメだったのでWebサイトで調べてみることに。

(上記のビタミンAの成分量の例もそちらからお借りしました)

驚くことに、Q&Aページで答えが見つかりました。親切丁寧な情報量に感激です。

以下に説明内容を引用します。

 

栄養成分を表示する際、表示値と実際の分析値との誤差範囲が決められており、例えば、ナトリウムの場合、その誤差範囲は、「表示値±20%」と定められています。一方、分析値のバラつきがこの誤差範囲を超える場合は、「○~○○mg」のように、下限値・上限値を幅表示することが定められています。栄養成分表示で固定値のものと、幅表示のものがあるのはこのためです。

野菜飲料の栄養成分表示(例:ナトリウム等)が「〇~〇〇mg」になっています。栄養成分に幅があるのはどうしてですか?|カゴメ株式会社

 

確かに自然から収穫した野菜や果物を使っていれば、産地や収穫した季節ごとに成分量に差が出てくるなと納得しました。

ビタミンAに限って言えば、成人の1日当たりの必要量は女性で450〜500マイクログラム、男性で600〜650マイクログラムであるようです。*1 

(厳密に言うと単位はμgRAEで、レチノール濃度というものを考慮した表記の仕方をするとのことです)

はじめは成分量の数値に差があると驚きましたが、1日に必要とされている栄養素が十分に含まれていることがわかり安心しました。

*1:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
ビタミン(脂溶性ビタミン)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」ビタミンについてのpdfファイル(サイズ1,730KB)