ほらあなブログ

ちょっと気になることを調べたり考えたりした記録

Yesterday卍リベンジャーズ

今週のお題「秋の歌」

 

今日、初雪が降った。夕方からちらちら降り始めて、砂利道に1cmくらい積もった。そのまま溶けないで夜になったけど、おそらく明日の朝もまだ残っていると思う。

 

冬が来る前に秋の色がまだ残っている。あと1か月もすれば辺り一面、真っ白な雪に覆いつくされる。そういう冬の勢いに抵抗しているみたいに秋の残り滓が道路の脇だとかに吹き溜まっている。

 

インスタに上げたくなるような鮮やかなモミジやイチョウの葉っぱはここいらでは見られない。茶色くてガサガサした、剥がれた瘡蓋みたいな葉っぱがいくつもいくつも道端に掃き寄せられているだけだ。

 

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高校の通学路の途中によく整備された遊歩道があった。

 

チョコワを食べた後の牛乳のようなレンガ色のチップが敷き詰められていて、遊歩道ができたばかりの頃はもう少しふかふかとしていたのにと下宿のおばさんが教えてくれた。

 

その頃といえば音楽でBeatlesのYesterdayを習ったばかりだったから、学校の帰り道に自然と頭の中でフレーズが再生された。単語なんかも高校生が脳内歌唱できるくらいの易しいレベルだったから、何度も何度もリピート再生しながら帰路を進んだ。

 

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テスト期間で部活が休みのときなんかまだ日の出ているうちに帰れるから、これみよがしにぶらぶらとレンガ色の遊歩道をあえて徒歩で通るためにチャリ通しなかったりした。

(遊歩道のわりに街灯が少なくて陰気な感じがしていたので、日が沈んだ後そこを通るならばチャリで爆走する必要があったのだ)

 

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シーズンなんてないような競技の運動部だったけど、なんとなく目標にする大会もしばらくないし中だるみしたような張り合いのないままテスト休みに突入した。

期末とか中間はとりあえず赤点を逃れられそうなくらいはいけるからいいとして。模試ってなるとうまく点がとれなくて志望校判定もこんなんでいいのかなって、でもまだガリガリやる時期じゃないよねって思う。

夏とか?学祭の頃は同じブロックになった先輩を好きになってキャーキャーやってたけど、後から彼女がいるってわかってからはしばらく好きな人がいない。

 

夏が完全燃焼しないまんま秋になっちゃって、メンヘラみたいになってる。

何に対しても身が入らないっていうか、かったるい感じ。

そのくせやたらと甘いものばっかり食べたくなって、でも太るのもやだし・・・

 

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脳内で再生していて、聴いていて、気持ちが上向きになる曲では決してないのに繰り返し繰り返し唱えてしまう。

こういうときは無理にテンション上げようとするより、思いっきりそういうメランコリックで感傷的な世界に浸るのがいい。

 

秋に口ずさむのは、こういう西洋の男が失恋してメソメソとタイムリープしたいよおと嘆いている歌が実にいい。

 

Hump Back「拝啓、少年よ」を聴いてワンワン泣きながら運転した話

その日、午後から予定があるのにどうしようもなく憂うつな気分で、自分をだましだまし持ち堪えさせていた。脳の普段使われていない部分が活性化でもすればいくらかマシになるのではないかと、左手で歯磨きをしたりしても逆効果だった。(ほぼ日刊イトイ新聞でも糸井重里さんがやっていたので真似をした。)

出発時刻から逆算して昼食をとった。完食前に涙が湧いてきて仕方がない。胃腸がそれなりに機能していて食欲も皆無とは言えないので、それなりに動こうと思えば動ける体調。物を食べながら涙をこぼすのはそこそこ異常事態に思えるが、ただちに命にかかわる状況ではないので予定を決行することに。

 

車に乗り込み、せめて何かスカッとするような曲を流そうとその日選んだのがHump Backの「拝啓、少年よ」だった。


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