ほらあなブログ

ちょっと気になることを調べたり考えたりした記録

自分が何をしたいのかわからなくなったとき

自分が何をしたいのかわからなくなったとき、どのように対処すればいいだろうか。選ぶことと決定することは想像以上に脳に負荷をかけている。

このことを説明するとき、スティージョブズは意思決定の機会を減らすために毎日同じ服を着たというエピソードがよく用いられる。減らした分の意思決定の貯金を、仕事などパフォーマンスをより発揮したい場面で使う。

 

 

選ぶことと決定することは想像以上に脳に負荷をかけているから、ちょっと調子を崩したときなど重大な決断は先延ばしにした方がいいという勧めをよく見かける。重大な決断を先延ばしにするという判断は賢明だ。しかし、決断をする能力も長期間使わないとどうも錆び付いてきてしまうように思う。そこで決断をする能力の回復訓練を行うとよい。しかしこのことを指摘する者は少ないように感じる。

 

買い物に行くと商品棚に圧倒され、どっと疲れてしまうことがある。大量の商品パッケージが放つ情報量というのはすさまじい。その情報量の中から選び決定するという行為は、かなりのハードトレーニングだ。

損失の少ない選択と決定を繰り返し、決断力のリハビリを行うのがいいと思う。例えば図書館で1冊借りる本を決める。借りたものの読みきれなかったとしても、ダメージは少ない。次のステップとして、自動販売機で好きな飲み物を1本買ってみる。コンビニでもいい。

そうやってすこしずつ選択と決定の重さを増やしていく。

 

休息をとることの必要性は様々な場所で説かれるが、機能回復にスポットが当たることはまだまだ少ないように思う。

自分が何をしたいのかわからなくなったとき、小さな選択と決定を練習してその感覚を取り戻してみるのも一つの手ではないだろうか。